雌型の目
オイラとニッキには共通の友達というか親戚がいる。
そいつは雌型なのだか、オイラとニッキの前では見せない顔がある。
その顔が、テメェの彼氏の前では、まぁ、甘ったるい顔をする。正直その顔を初めて見た時はイラつきやらムカつき、軽い吐き気と憎悪をお団子にし、一気に3本平らげたような気分になる。
それを、新しい彼氏ができる度に見さされるのだ。たまったもんじゃない。
オイラもそこにいるのに、まるで居ないかの如く、甘ったるい目で彼氏を見ている。
彼女の前では、オイラは居ないのであろう。
「いる!いるぞ!ここに!存在してるぅぅ」
まぁ、彼女に罪はないのだから、ただ好きなだけだろーし、いいのだから、いいのだから、いいのではあるが、何なのだ?この苛立ち。
『そんな目をしていいのは10代だけだ!』
15までにしてくれっ!とオイラは心の底から彼女に願い「オイラを天国に連れてってください神様」と神頼みまでする。ぐらいイライラする
オイラもニッキも彼女とそーいう関係になれる立ち位置では無いから、その辺の50円で売ってるよーな安い嫉妬心ではないのだ。嫉妬心からくる苛立ちならばまだたちが良い。そーではないから困るのだ。
まぁ良い。少し落ち着こう。
そんな彼女だから今までの男運は決してよくない。彼女は尽くし、彼氏は頭良さげな振りをするバカばっか。
そんなバカに、うっとりした濡れた瞳で周りも気にしないことに吐き気と苛立ちが襲ってくるのだろう。
ニッキとその話をする時は、両者『吐いた直後の顔』をしている。
しかし彼女が今回物にした男は、まぁ正解だろう。そう信じたいし、うまくもいって欲しい。しかし、また甘い目をしていると苛立ちは関係なくオイラの背中と胸に[ぴょ〜ん]と乗っかってくる。
我は言いたい「同じ事を繰り返すぞ!」と。
オイラは残念ながら『愛』というものがよくわからない。そんな話を過去にした折、彼女から贈られた言葉は
『本当の恋じゃないんじない?』だ!!
オメェーにいわれたかねぇーよww
いや、これニッキにいわれたんだっけ?w